通所施設で活躍する送迎ドライバーとは

介護の通所施設を運営する際、自宅へ迎えに行って利用終了後に自宅へお送りする送迎ドライバーが必要となる。
施設職員が兼ねる場合も多いが、専門の送迎ドライバーがいるところも珍しくない。

基本的には自動車普通免許を持っていれば、誰でもなることが可能な仕事だ。
ただ仕事の特性上、安全運転を徹底できる人、法令順守ができる人に向いている仕事と言える。

しかも送迎ドライバーの仕事は、ただ単に利用者の送り迎えをするだけではない。
利用者は大なり小なり介護が必要な人がいるため、利用者の乗り降りの介助はあると思って間違いない。

当然、車いすを車に乗せたり、降ろして利用者を座らせてあげる手伝いをするなど、運転以外の仕事も入ってくる。
その際は、利用者への気遣いも大事であり、車内の温度一つとっても、こまめに調節をする細やかな心配りも必要である。

また仕事の一環として、利用者及びその家族とのコミュニケーションを取る、という業務も発生する。
つっけんどんな態度や雑な言葉使いは相手に失礼であると共に、施設のイメージを下げる行為となるため十分に気をつける必要がある。

利用者とコミュニケーションを取る際、特に認知症を患っている方と意思疎通を図るのは時に大変なことだ。
そんな中、認知症の方を不安にさせないよう、相手を少しでもリラックスさせるために、ちょっとした声掛けをこまめに行うことが重要になってくる。

また、家族の方に対して必要以上にへりくだるのは、かえって印象を悪くすることもある。
そのため、あくまでも支援を通じて寄り添っているという態度で接することが肝要だ。

高齢者と接するのが好きな方や、相手を思いやる気持ちを持っている方にとって、送迎ドライバーは最適な仕事だといえる。
上記を読んで興味が湧いたなら、ぜひ送迎ドライバーの概要を調べてみるといいだろう。